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2024年のニューヨークの飲食業界動向

2024年のニューヨークの飲食業界動向

February 2, 2025
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いよいよ2025年も1ヶ月が過ぎ、2月へと入りました。昨年の情報がある程度まとまってきましたので、ニューヨークの飲食業界に特化したレポートをお送りいたします。

2024年、ニューヨークの飲食業界は依然として回復途中であり、多くの挑戦と変化の中で業界は動いています。COVID-19パンデミックによる打撃からの復旧が続く中で、売上は徐々に回復していますが、インフレーションの調整を行った実質的な売上はわずかに減少していることが、ニューヨーク市会計検査官事務所が発表した「Annual State of the City’s Economy and Finances 2024」レポートによって示されています。

売上動向の詳細

2019年から2024年までの間に、ニューヨーク市の飲食店の課税売上は一貫した変動を見せています。2019年には約22,333百万ドルの売上があったものが、2020年と2021年にはそれぞれ15,643百万ドルと14,514百万ドルへと大幅に減少しました。これは、パンデミックによるロックダウンと飲食業界への直接的な制限が原因です。2022年と2023年には、売上は22,204百万ドルと25,847百万ドルへと回復し、2024年には26,904百万ドルへとわずかながら増加しています。しかし、食品外食の地元インフレ率を考慮すると、2024年の実質売上は前年比で0.5%減少していることが明らかになりました。

業界が直面する課題

ニューヨークの飲食業界は、増加する運営コストと労働力不足により苦戦を強いられています。特に、食材コストと労働コストの上昇が主要な課題として挙げられており、これらは業界全体の利益率に影響を与えています。さらに、多くの飲食店がコスト削減策として、より安価な仕入れ先への変更やメニューの見直しを行っています。

対策と戦略

業界の多くの事業者は、オフプレミスの注文オプションを増やすことで利益を上げようとしています。また、価格の引き上げも盛んに行われており、これにより売上を支えています。しかしながら、これらの戦略がすべての事業者にとって有効であるわけではなく、特に小規模事業者には大きな負担となっているのが現状です。

まとめ

ニューヨークの飲食業界は、2024年においても多くの挑戦に直面しつつ、適応し続けています。市場の不確実性、運営コストの増大、そして消費者行動の変化が業界を形作る重要な要因となっており、これらにどう対応していくかが今後の成功の鍵を握っています。業界の将来に向けた持続可能な戦略を模索する中で、革新的なアプローチと顧客ニーズへの敏感な対応が求められています。

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